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 飲食宅配代行サービス「ウーバーイーツ」の配達員のアカウント停止をめぐる訴訟で、ウーバー側が解決金の支払いに応じた。ウーバーなどプラットフォーム企業(PF)による一方的なアカウント停止は、働き手が働く機会を奪われる「脅威」となっており、和解によって、PF側の対応が改善するか注目されている。

  • ウーバーイーツ、配達員に解決金支払いで和解 アカウント停止めぐり
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ウーバーイーツ配達員のアカウント停止訴訟和解について原告のコメントを読み上げる弁護士(左)=東京・霞が関

 「アカウント停止についてウーバー側からの回答も不明確で、定型文ばかり送られ続けると、配達員のメンタルにも影響を与える。解決金が支払われてよかった」。19日に東京都内で開かれた原告側の会見で、ウーバーイーツの配達員を組織化する労働組合の渡辺雅史執行委員長はこう話した。労組にも定期的にアカウント停止の相談が寄せられるという。配達員側が損害賠償などを求めた訴訟は、ウーバー側が解決金を支払って、4月11日に和解した。

 PF側が理由を明らかにせず、一方的にアカウントを停止する行為は、「アカウント」と「ban」(禁止する)を掛け合わせ、ネットスラングで「アカバン」と呼ばれ、働き手にとって大きな脅威となってきた。

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